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高齢者に多い尿路感染症とは?

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高齢者に多い尿路感染症とは?

高齢者に多い尿路感染症とは?

2025/05/09

~発熱や意識の変化、その原因かもしれません~

今回は、高齢者の在宅ケアでも頻繁に出会う「尿路感染症」についてお話しします。
発熱や意識の変化、倦怠感など、一見「風邪かな?」と思う症状の裏に、実は“尿路感染症”が隠れていることが少なくありません。 特にご高齢の方や寝たきりの方、尿道カテーテルを使用している方は、尿路感染症のリスクが高く、早めの気づきと対応がとても大切です。

尿路感染症とは?

尿路感染症とは、尿道・膀胱・尿管・腎臓など、尿の通り道に細菌が感染する病気です。細菌は主に腸内の大腸菌などが原因で、外部から尿道を通って体内に侵入します。
膀胱にとどまる場合は「膀胱炎」、腎臓まで達すると「腎盂腎炎(じんうじんえん)」と呼ばれ、発熱や全身症状が強くなることがあります。
放置してしまうと、菌が血液中に広がり「敗血症」に至ることもあり、命に関わるケースも少なくありません。

高齢者に多い理由とは?

高齢者は、次のような理由で尿路感染症にかかりやすくなります
・免疫力の低下
・排尿機能の低下(残尿・排尿困難)
・尿道カテーテルの使用
・寝たきりやオムツ使用による衛生管理の難しさ
・水分摂取量の不足
特に女性は尿道が短く、男性よりも細菌が入りやすいため、発症リスクが高い傾向にあります。また、認知症や脳血管疾患などの影響で「排尿のタイミングを伝えられない」ことも、感染リスクを高める要因となります。

尿路感染症のサインとは?

高齢者は典型的な症状が出にくいため、以下のような“いつもと違う様子”に注意しましょう。
・微熱~高熱(原因不明の発熱)
・急な倦怠感、元気がない
・意識の変化(ボーッとする、会話がかみ合わない)
・食欲低下、眠気が強い
・尿のにおいや色の変化(濁っている、血尿など)
・尿が急に出にくくなった、頻尿や失禁が増えた
これらは「高齢者特有のサイン」である場合も多く、訪問看護の現場でもよく見られます。
「なんとなく反応が鈍い」「昨日まで元気だったのに今日は寝たきり」そんなささいな違和感から始まるケースも多くあります。

訪問看護でできること

訪問看護では、尿路感染症を早期にキャッチし、重症化を防ぐために以下のような支援を行っています。
● 尿や全身の観察
・尿の色.におい.量のチェック
・バイタルサインの変化(体温、脈拍、血圧、SpO₂)
表情や言葉の反応、食欲の変化も含めた全身状態の確認 単なる「微熱」だと思っていた症状が、実は感染のサインだったということも珍しくありません。毎回の訪問で細かな変化を見逃さないように努めています。

● 医師との連携・受診支援
・感染が疑われる場合は、すぐに主治医へ報告
・必要時は検尿や血液検査、抗生物質の処方依頼
・通院が難しい方には往診医と連携
早期の受診が困難なケースでも、訪問看護師が橋渡し役となってスムーズな医療介入を可能にしています。

● カテーテル・おむつ管理の工夫
・尿道カテーテルの挿入部位の観察.清潔保持
・おむつの正しいあて方、頻回な交換
・陰部のスキンケア、保湿・清拭の徹底
長期カテーテル使用者には、医師の指示のもとで定期的な交換や感染予防策を実施。また、おむつ使用者にはスキントラブルを防ぐため、適切な保清ケアと保湿を心がけています。

● 水分摂取・生活習慣のサポート
・水分摂取のタイミングや量の助言
・トイレのタイミングを整える声かけ
・運動や座位保持で膀胱の働きを助ける
水分補給は感染予防の基本です。ただし「むせやすい」「トイレが不安で飲みたがらない」などの背景にも配慮し、ゼリー飲料やスープなど工夫を提案しています。

ご家族と一緒にできること

・毎日の尿の色やにおい、排尿回数に注目する
・「ちょっと元気がない」など、ささいな変化を見逃さない
・水分をこまめにとれる工夫(ゼリー、スープなど)
・発熱時は体温とともに尿の状態もメモしておく
・訪問看護師に気になる変化を伝えることで、早期対応につながる
また、「おむつ交換のタイミングが難しい」「水分を飲ませようとすると嫌がる」といったご相談も、遠慮なくお話しください。訪問看護では、ご家族の介護負担の軽減も大切な役割のひとつです。

尿路感染症は、早く気づけば重症化を防げる病気です。 特に高齢者では、症状があいまいなことが多いため、「なんとなくおかしいな」と思ったときこそ、注意が必要です。 ご家族の体調や排尿の変化が気になる方は、ぜひ訪問看護にご相談ください。
私たちは、医療的な知識や処置だけでなく、日々の観察や対話の中からご本人の変化に気づき、「小さな変化を大きな安心に変える」ことを大切にしています。 暮らしの中の“ささいな変化”に寄り添うこと。 それが、訪問看護の大切な役割です。

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