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高齢者の睡眠トラブル改善法 ~ぐっすり眠るために~

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高齢者の睡眠トラブル改善法 ~ぐっすり眠るために~

高齢者の睡眠トラブル改善法 ~ぐっすり眠るために~

2025/05/12

加齢に伴い「なかなか寝つけない」「夜中に何度も目が覚める」「朝早く目が覚めてしまう」といった睡眠の悩みを抱える方が増えてきます。睡眠の質が低下すると、日中の活動にも影響が出やすくなり、健康維持にも支障をきたすことがあります。 訪問看護の現場でも、「夜眠れないから日中にウトウトしてしまう」「睡眠不足で体調を崩しやすい」といった声をよく耳にします。 本コラムでは、高齢者の睡眠トラブルの原因と、ぐっすり眠るための改善策についてわかりやすくご紹介します。

高齢者の睡眠が変化する理由

高齢になると、睡眠のリズムや質に変化が生じます。その主な理由は以下の通りです。
・体内時計の変化
加齢により、体内時計(概日リズム)が前倒しになり、早寝早起きの傾向が強くなります。そのため、夜遅くまで起きていられず、早朝に目が覚めやすくなります。
・ホルモン分泌の変化
睡眠を促すメラトニンの分泌量が減少することで、寝つきが悪くなります。
・睡眠の浅さ
深い睡眠(ノンレム睡眠)の時間が減少し、ちょっとした刺激でも目が覚めやすくなります。
・疾病や薬の影響
頻尿、関節痛、神経痛などの身体的な問題や、服用している薬の副作用によって、睡眠が妨げられることがあります。
・精神的な不安や孤独感
一人暮らしや介護への不安、家族との死別など、心理的な影響も睡眠に影響を及ぼすことがあります。

高齢者に多い睡眠トラブル

・入眠困難:布団に入ってもなかなか眠れない。
・中途覚醒:夜中に何度も目が覚める。
・早朝覚醒:朝早く目が覚めてしまい、その後眠れない。
・日中の眠気:夜の睡眠が不足し、日中に強い眠気を感じる。
・睡眠時間が短くなったように感じる:実際には必要な睡眠時間をとっていても、眠りが浅くなったことで「ぐっすり寝た気がしない」と感じやすくなります。
これらの症状が重なると、生活の質(QOL)を下げる要因にもなりかねません。

睡眠を改善するためのポイント

高齢者の睡眠を改善するためには、生活習慣の見直しが重要です。以下のポイントを意識すると、より良い睡眠につながります。
(1) 規則正しい生活リズムを保つ
・毎日決まった時間に起床.就寝する。
・朝日をしっかり浴び、体内時計をリセットする。
・昼寝は30分以内に抑える。
・朝起きたらカーテンを開けて光を取り入れる。
(2) 適度な運動を取り入れる
・日中に軽い散歩やストレッチを行う。
・運動は夕方までに済ませ、寝る直前の激しい運動は避ける。
・体力やバランスに配慮しながら、無理のない運動を継続する。
(3) 寝る前の習慣を見直す
・寝る前にカフェイン(コーヒー・緑茶など)やアルコールの摂取を控える。
・スマートフォンやテレビの画面を見る時間を減らす。
・就寝前にぬるめのお風呂に入る(38~40℃の入浴が効果的)。
・リラックスできる音楽を聴いたり、軽く読書をする。
・不安や心配ごとは紙に書き出すなどして気持ちを整理しておく。
(4) 寝室の環境を整える
・部屋の温度や湿度を適切に保つ(室温18~22℃、湿度40~60%が理想)。
・静かで暗い環境をつくる(遮光カーテンやアイマスクの活用)。
・布団や枕の硬さを自分に合ったものに調整する。
・寝具の清潔を保ち、心地よく眠れる環境づくりを心がける。

睡眠薬の使用について

睡眠薬は一時的に不眠を改善する手段として有効ですが、依存性や副作用のリスクがあるため、慎重に使用する必要があります。
・医師の指導のもと、適切な薬を選ぶ。
・できるだけ短期間の使用にとどめ、自然な睡眠習慣を整えることを優先する。
・日中の活動を増やすことが、夜の自然な眠気を促すことにつながります。
訪問看護の現場でも、薬に頼る前にできる生活調整の工夫を提案し、必要があれば医師に相談するなど連携を図っています。

ご家族や支援者にできること

高齢者の睡眠トラブルは、ご本人だけでなく、ご家族や介護者にとっても心配の種です。
・生活リズムが整うようサポートする(朝の声かけ、日中の活動促しなど)
・夜間に目が覚めたときの不安を減らすよう、照明や環境を整える
・不安や孤独感が睡眠に影響している場合は、会話やふれあいも大切
訪問看護では、ご本人の生活スタイルを尊重しながら、支援者とも情報共有し、無理なくできる改善策を一緒に考えています。

高齢者の睡眠トラブルは、加齢に伴う生理的な変化だけでなく、生活習慣や環境要因、心理的要素にも大きく影響されます。 日々の生活を見直し、規則正しい生活リズムやリラックスできる環境を整えることで、より快適な睡眠を得ることができます。
訪問看護の場面でも、睡眠の質を向上させることは、体調管理や生活の安定において大切な視点です。「最近眠れない」「日中ぼーっとしている」など、気になる変化があれば、ぜひ訪問看護師にご相談ください。日常の小さな工夫が、心地よい眠りへの第一歩になります。

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