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虫刺され・夏の皮膚トラブル対策

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虫刺され・夏の皮膚トラブル対策

虫刺され・夏の皮膚トラブル対策

2025/08/08

「最近、腕や足に赤い跡が増えてきて…」
「痒がっているけど、見てもよくわからなくて…」

そんな声を、訪問看護の現場で耳にすることが増えるのが、蒸し暑い夏の時期です。

特に高齢者は皮膚がデリケートになっているうえ、感覚も鈍くなりやすいため、
虫刺されによる皮膚トラブルが見逃されやすい傾向にあります。

「たかが虫刺され」と侮るなかれ。
掻き壊しから感染症に発展するケースもあり、
放置すれば生活の質(QOL)を大きく損なうことにもつながりかねません。

今回は、夏場に増える虫刺されや皮膚の炎症トラブルについて、
現場でよくある実例を交えながら、予防と対処のポイントを解説していきます。
ご本人・ご家族にできる身近な工夫も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

高齢者と虫刺され ― 実は侮れない皮膚トラブル


夏場に増える皮膚のトラブルの中でも、意外と多いのが「虫刺され」による皮膚炎です。
蚊やダニ、ブヨ、ノミなどの虫に刺されることで赤く腫れたり、強いかゆみを感じたり、
場合によっては化膿や発熱などを引き起こすこともあります。

特に高齢者は、
皮膚のバリア機能が低下していたり、かゆみや痛みに気づきにくかったりするため、
知らない間に悪化してしまうケースが少なくありません。
また、掻き壊してしまい、そこから感染症を起こすと、
治癒にも時間がかかり、QOL(生活の質)にも影響します。

「たかが虫刺され」では済まされないリスク


高齢者の虫刺されが重症化しやすい理由は以下の通りです

・皮膚の再生力が低下している
 → 傷が治りにくく、慢性化しやすい

・感覚が鈍くなっている
 → 痒みや痛みに気づかず、無意識に掻き壊す

・糖尿病や皮膚疾患を抱えている
 → 感染リスクが高く、悪化しやすい

・衛生環境の管理が難しいことがある
 → ダニやノミの繁殖を知らずに放置してしまうことも

訪問看護の現場でも、
「知らない間に虫に刺されて掻き壊していた」
「傷がジュクジュクしていたのに、本人は気にしていなかった」
というケースは珍しくありません。

虫刺されが原因で感染症に? 注意が必要なサイン


以下のような症状が見られた場合は、感染の可能性があります。

・赤みや腫れが広がっている
・熱感をもつ(患部が熱い)
・傷口から膿が出ている
・微熱や倦怠感などの全身症状がある

とくに糖尿病や血行障害のある方は、
治癒が遅れやすく、蜂窩織炎(ほうかしきえん)など重篤な炎症につながることも。
少しでも異変があれば、早めに主治医や訪問看護師へ相談することが大切です。

ご本人・ご家族ができる予防の工夫


虫刺されを防ぐには、まず環境づくりと日常の工夫が欠かせません。

● 室内の対策
*網戸の破れをチェック・修理する
*室内にも蚊取り線香や電気蚊取りを設置
*風通しの良い環境で、虫の繁殖を防ぐ
*ダニ対策として布団やカーペットのこまめな掃除、乾燥

訪問先で実際にあったケースでは、
「ベッドの下に長年掃除していない敷物があって、ダニが大量に発生していた」と
いうこともあります。
見えないところにこそ、こまめな掃除が予防につながります。

● 外出・通院時の対策
*長袖・長ズボンを着用(薄手・通気性の良い素材で暑さ対策も)
*帽子や虫よけスプレーを使用
*車いすや歩行器に、虫除けネットをかけるのも有効

外出先の公園や草むらなどは、
蚊やブヨの温床です。とくに夕方の時間帯は注意が必要です。

●入浴や清拭のときにチェック
*皮膚に赤み・腫れ・湿疹がないか
*掻き傷や引っかき傷がないか
*傷口が化膿していないか

かゆみを訴えなくても、本人が気づいていないだけのことも多いので、
日々の清拭や入浴時に肌の様子を丁寧に確認することが大切です。

訪問看護でできる対応と工夫


訪問看護師は、虫刺されの早期発見・予防・処置にも対応しています。

・皮膚状態の観察(特に足・腕・背中など見落としやすい部位)
・必要時は皮膚科や主治医との連携
・軟膏塗布やドレッシングの処置
・ご家族への情報提供と予防の助言

とくに夏場は、訪問時まず
「今日は虫に刺されたところありませんか?かゆみなどありますか?」
といった声かけをすることで、早期発見につながることもあります。

実際にあったエピソードから


80代の女性利用者様で、「背中がかゆい」と訴えがあり、
観察したところ3か所ほど虫刺されのような赤い腫れが見つかりました。

ご本人はうまく掻けないので「棒でごしごしこすっていた」とのこと。
皮膚に擦過傷ができており、そこからジュクジュクとした浸出液が出ていました。
その後、軟膏処置とガーゼ保護、皮膚科への報告・受診につなぎ、
清潔保持と冷却によって無事に改善。

ご家族にも、
・かゆみや虫刺されを甘く見ないこと
・肌の変化を毎日見る習慣の大切さ を共有することができました。

夏場だからこそ「予防」が鍵!


虫刺されは、予防すればかなり防げるトラブルです。
「たかが蚊に刺されただけ」「かゆいけど我慢すればいい」という油断が、
思わぬ皮膚炎や感染症を招いてしまうことも。

高齢者の皮膚は想像以上にデリケートです。
本人も気づきにくく、ご家族も見逃しやすいからこそ、
「気づいてあげる・守ってあげる」視点を忘れずに、
日々の観察や環境づくりに取り組みましょう。

訪問看護では、
医療的なケアだけでなく、こうした身近な皮膚トラブルにも細やかに目を配り、
安心して夏を乗り切れるよう支援しています。

「虫に刺されたあとが腫れてきた」
「ちょっとかゆいと言っているけど見た目はわからない」
など、小さなことでもぜひご相談ください。

地域で安心して暮らすために、訪問看護がしっかりとサポートします。

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