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話せなくなっても、伝えたい気持ちはある 〜訪問看護が支える“ことば以外のコミュニケーション”〜

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話せなくなっても、伝えたい気持ちはある
〜訪問看護が支える“ことば以外のコミュニケーション”〜

話せなくなっても、伝えたい気持ちはある

2025/09/22

「目は開いているけれど、何を考えているのかわからない」
「うなずいたような気がするけど、自信が持てない」
「話しかけても返事がないと、どう接したらいいのかわからない…」

ご家族が話すことが難しくなったとき、
そんな戸惑いや不安を感じたことはありませんか?

病気や加齢、そして終末期を迎えることで、
言葉でのコミュニケーションが難しくなる方は少なくありません。
でも、それは「伝えられない」ではないのです。

私たち訪問看護師は、ことばにならない“伝えたい想い”に耳を傾け、
ご本人とご家族が「通じ合える関係」を取り戻せるよう、
日々の関わりを大切にしています。

なぜ「話せなくなる」のか?


ご自宅で療養されている方が、
ある時期から言葉でのやり取りが難しくなる原因はさまざまです。

・ALS(筋萎縮性側索硬化症)などの神経難病
・脳梗塞の後遺症による失語症や構音障害
・認知症の進行
・ターミナル期の全身衰弱や意識レベルの変化

これらは、身体機能だけでなく、
「自分の気持ちを伝える」力そのものを奪ってしまうことがあります。
けれども、言葉が出なくなっても、
“伝えたい気持ち”は最後まで確かに残っているのです。

ことばがなくても、伝え合える方法


訪問看護の現場では、
以下のような非言語コミュニケーションの工夫を取り入れています。

● 表情を読む
わずかな目の動きや眉の上がり方、口元のゆるみなど、
「いつものその人」を知っているからこそわかるサインがあります。
ときには、うれしいときの涙、嫌なときの表情のこわばりなどが、
言葉以上に想いを語ってくれることもあります。

● タッチ・スキンシップ
手を握る、背中をなでる、そっと触れる。
言葉がなくても「そばにいるよ」「安心してね」という想いは、肌を通じて伝わります。
ときに、ご本人がそっと握り返してくれることもあります。
それは「ありがとう」や「わかってるよ」のサインかもしれません。

● 目線・まばたき・ジェスチャー
・視線を使って物を指す
・YESは1回、NOは2回のまばたき
・表情の変化による反応の読み取り
時間がかかっても、
「自分の気持ちを伝えられた」という体験は、ご本人の大きな力になります。

● 道具やツールの活用
・50音ボード、イエス.ノーボード
・タブレットの会話アプリ
・スマホの文字入力やLINE
・視線入力装置(ALSの方などに)
訪問看護師は、その方の状態に合わせて、
使いやすい道具を一緒に探し、導入のサポートも行っています。

ご家族の“もどかしさ”に寄り添う


ご家族の中には、
「もう話せないなら、通じ合うのは難しいのかも」
と感じてしまう方もいらっしゃいます。

「何を考えているのかわからない」
「反応がなくて、声が届いているのか不安」
「通じていない気がして、距離を置いてしまった」

それは、ご本人を大切に思うからこその葛藤です。
そんなとき、私たち訪問看護師はこうお伝えします。

「言葉がなくても、関係は続いています」
「“伝わっている”という感覚を信じてあげてください」

一緒に反応を探り、
「このときはこういう意味かもしれませんね」と確認しながら、
“新しいやり取りの方法”を築いていくことができます。

ターミナル期にも通じるコミュニケーション


人生の最終段階に入ると、
意識がぼんやりしてきたり、呼びかけに反応しにくくなる方もいます。
それでも、私たちはいつも通り声をかけます。

「痛くないですか?」
「ご家族が来てくれましたよ」
「今日も穏やかに過ごせていますね」

話せなくなっても、人としての尊厳を守るために、「対話」は続けられる。
それが訪問看護の信念です。

当訪問看護ステーションでは、意思表示が難しい方への支援にも力を入れています。

・表情.しぐさ.まなざしの観察
・ご家族との情報共有とケア方法の相談
・道具やコミュニケーションツールの導入支援
・言語聴覚士(ST)との連携
・多職種チームでの意思疎通支援

ご本人の「伝えたい気持ち」と「伝えられないもどかしさ」の両方に寄り添い、
ご家族と一緒に“伝え合える関係”を築くことを大切にしています。

さいごに


「もう話せないから、気持ちは伝わらない」
そう思ってしまいそうなときこそ、私たち訪問看護師の出番です。

声が届かなくても、 手を握ること、そばにいること、目を合わせること。
それらすべてが、ご本人にとっては“通じ合っている証”です。

どうかひとりで抱えずに、いつでも私たちに相談してください。
訪問看護は、あなたと大切な人の“つながり”を、そっと支え続けていきます。

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