台風で訪問看護はどうなる?“もしも”の備えと現場のリアル
2025/10/31
台風シーズン、訪問看護も影響を受けています
10月は台風が多く、毎年のようにニュースで「台風○号が関東接近」と耳にします。
特に千葉県市原市・木更津市・袖ケ浦市といった房総エリアでは、
強風・大雨の被害が出やすく、在宅療養をされている利用者様のご家庭にとっては
とても不安な季節です。
私たち訪問看護ステーションも例外ではなく、
「今日はちゃんとまわれるのか?」
「訪問中に災害が起きたらどうする?」
という緊張感を抱えながら、一件一件訪問しています。
しかし、利用者様やご家族の中には
「台風のときって、訪問看護はどうなるの?」
「キャンセルされるの?」 と、疑問や不安を感じている方も少なくありません。
今回は、訪問看護の現場が台風でどのような影響を受けるのか、
そして何を備えておけばよいかを、わかりやすく解説します。
台風が来ると…訪問看護現場のあるある
🚗 道路が冠水!訪問ルートを急きょ変更
「いつもの道が川のようになっている…」
台風時には、道路の冠水や通行止めが起こりやすく、
訪問の順番やルートを臨機応変に変更する必要があります。
看護師は車で移動しているため、冠水道路は大きなリスク。
安全第一での訪問が求められます。
🔌 停電で医療機器が動かない
在宅酸素療法、吸引器、栄養注入ポンプなど、多くの医療機器は電源が必要です。
そのため、台風による停電リスクは非常に重大です。
特に高齢の利用者様や、医療依存度の高い方にとって、
電源が数時間使えなくなるだけでも命に関わる問題です。
ポータブルバッテリーの準備が間に合っていなかったり、
バッテリーの持ち時間が不十分だった場合、
緊急搬送が必要になるケースも考えられます。
📞 連絡がつかない…ご家族の不安
訪問看護では、急な予定変更やルート変更時に電話での連絡が欠かせません。
ところが、台風によって通信障害が起こったり、
スマートフォンの充電が切れてしまっていたりすると、
連絡が取れなくなることもあります。
「看護師さんから連絡が来ない」
「今日の訪問はどうなるの?」 と、ご家族が不安でいっぱいになるのは当然です。
訪問看護師が伝えたい「災害時の備え」
台風や災害は避けることができません。
でも、“事前の備え”でリスクを減らし、安心を確保することは可能です。
私たち訪問看護師が利用者様やご家族にぜひ知っておいてほしい備えをご紹介します。
💊 常備薬を多めに準備しておきましょう
「薬が切れてしまったけど、外に出られない!」という状況を防ぐために、
台風シーズンは特に、いつもより少し多めに薬を用意しておくことをおすすめします。
かかりつけ医に相談し、1〜2日分余裕を持った処方をしてもらうと安心です。
🔋 電池・モバイルバッテリー・ポータブル電源を準備
在宅医療機器や連絡用のスマートフォン・タブレットの使用には電源が欠かせません。
停電に備えて、予備の電池やモバイルバッテリーをフル充電しておくと安心です。
ポータブル電源(大容量バッテリー)があるとさらに心強いです。
📒 家族間で緊急連絡先や避難先を確認
万が一看護師と連絡が取れなくなっても、
ご家族同士で「どう動くか」を話し合っておくことで不安が軽減されます。
・どこに避難するか
・誰に連絡を取るか
・訪問看護ステーションの連絡先を再確認する
など、家庭内の防災会議もおすすめです。
🌡️ 温度管理にも要注意
高齢者の方は、暑さ・寒さへの対応力が弱まっていることがあります。
停電時にエアコンや暖房が使えないと、体調に大きな影響が出ることもあります。
保冷剤や毛布、扇風機(電池式)など、簡単な温度対策グッズを備えておくと安心です。
家族で「防災会議」をしませんか?
災害が起きてから慌てるのではなく、
事前に「どうするか」を家族で話し合っておくことがとても大切です。
例えば…
・看護師と連絡が取れないとき、誰が判断する?
・停電が長引いたら、どこに避難する?
・その時、利用者様はどうやって移動する?
こうした「もしも」に備えることで、
実際に災害が起きた時にも落ち着いて対応できます。
訪問看護ステーションの災害対応は?
多くの訪問看護ステーションでは、災害時対応マニュアルを作成し、
スタッフ間での情報共有や定期的な訓練を行っています。
例えば…
・前日から台風の進路をチェックし、利用者様と訪問の有無を相談
・停電リスクが高い地域を優先的に訪問
・携帯のバッテリー残量や車のガソリンを常にチェック
また、必要に応じて行政の防災情報や避難指示も確認しながら、
安全を最優先に動いています。
「無理をして訪問する」のではなく、
「利用者様と連携しながら、最も安心できる形を一緒に考える」
それが、私たちの考える災害時の訪問看護です。
今日からできる防災の第一歩を
台風や自然災害はコントロールできません。
でも、日ごろから備えることで、
利用者様ご本人も、ご家族も、訪問看護師も「心に余裕」を持つことができます。
・お薬は多めに出してもらっていますか?
・バッテリーや懐中電灯、動きますか?
・家族で避難場所の確認、していますか?
こうした問いかけを機に、
「災害と向き合う時間」をつくっていただければと思います。
「ご家庭では、どんな備えをしていますか?」
訪問看護ステーションも、地域とともに備えを考え続けます。
千葉県の市原市・木更津市・袖ケ浦を中心に訪問を行っています。
どうぞ遠慮なくお話しください。
病気のことだけでなく、日々の暮らしの中で感じる不安や悩みにも、
そっと寄り添える存在でありたいと願っています。
随時募集しています。
訪問看護が初めての方でも、ブランクのある方でも大歓迎です。
私たちと一緒に、地域の“暮らし”を支えるチームの一員になりませんか?


