株式会社バナナリーフ

青あざのリスクを減らす採血後のケアポイント

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採血後に肘を曲げて止血していませんか?

採血後に肘を曲げて止血していませんか?

2025/12/05

「採血終わりました。少し押さえててくださいね」

採血後、自然と肘を曲げて軽く握ってしまっている利用者様を、
看護師として何度も見てきました。

採血後、腕を肘から曲げて“安心止血”をしているつもり…
でも実は、その姿勢が青あざ(皮下出血)のリスクを高めているかも、というお話です。

多くの方が「肘を曲げた方が血が止まりそう」と感じてしまうため、
自然と曲げてしまうんですね。

看護師としても「伸ばしてくださいね」とお伝えしても、
少し不思議そうな表情をされることもあります。

今回は、なぜ「肘を曲げる止血」が好ましくないのか、
そしてその代わりにどう声かけ・ケアすればいいのかを、
現場の視点から丁寧に語っていきます。

なぜ肘を曲げるのがダメなのか?


まず結論から言うと、肘を曲げて止血すると
「静脈内の圧がうまくかからず、血が組織ににじみやすくなる」ため、
青あざ(皮下出血)が起きやすくなるのです。

採血後の止血の基本は、
針を抜いた後の穿刺部位に対してガーゼや綿など清潔なもので垂直に圧迫をかけ、
かつ腕をできるだけ動かさずに「伸ばしたまま」保持することです。

肘を曲げてしまうと、静脈が折れ曲がったり、圧迫が均一にかからなかったりして、
「血液が漏れ出た/漏れ始めたが止まりきらなかった」状態になりやすいのです。

結果として、血が皮膚の下ににじみ、青あざ=皮下出血が生じるリスクが高まります。
つまり、「肘を曲げて止血」=“本人にとって安心な姿勢”であっても、
止血という目的からはむしろ逆効果なのです。

青あざ(皮下出血)のリスクと、その後に起こりうるトラブル


青あざと聞くと「見た目が悪い」くらいに思われがちですが、
看護師として知っておきたいポイントがあります。

・青あざ=「皮下出血」です。
 血管が傷ついたり、穿刺後に血液が漏れ出て皮膚下に広がることで起こります。

・見た目の変化としては、最初に青紫色→次第に黄色っぽく変わり、
 数日〜1週間ほどで目立たなくなるのが一般的です。

・腕が腫れたり、軽い痛みや重だるさを感じたりすることもあります。

・高齢者や血管が細い方、抗凝固薬を服用している方は、
 青あざが広がりやすく、治りにくくなる傾向があります。

また、場合によってはご家族が
「あれ?これ、ぶつけたの?」
「もしかして転んだ?」 と心配することもあり、誤解を招くこともあります。

在宅医療の現場では、
青あざの有無が“ケアの質”のバロメーターとして見られることもあります。
目立つ青あざが残ってしまうと、ご本人が気にされたり、
ご家族が不安に思われたりすることもあるため、予防的な対応が重要です。

よくある誤解:「もんだ方が早く治るんじゃない?」


青あざができると
「もんだら早く治る」
「血を散らせばいいんでしょ?」 と自己判断でマッサージしようとされる方もいます。

しかし、これは逆効果です。
・もむことで血管の傷が広がり、皮下出血が悪化する可能性があります。
・痛みが増したり、痣が広がったりするリスクもあります。

「自然に治るのを待つのが一番安全です。無理にもんだり押さえすぎたりしないでくださいね」と伝えることで、誤解による悪化を防ぐことができます。

理想と現実のはざまで…採血後の「その後」に思うこと


採血が終わったあと、「では3〜5分、このまま圧迫してくださいね」と伝えたくても、
外来や病棟ではそうもいかないのが現状です。

採血室の椅子が限られていたり、次の方をお呼びする必要があったり、
利用者様も「早く出ないと申し訳ない」と気を遣ってしまう。
その結果、採血した腕でバッグを持ってしまったり、
つい曲げたまま待合室へ戻ってしまうという矛盾が生まれます。

訪問看護では、一人ひとりに時間をかけられるからこそ、
採血後の圧迫や休息もじっくりと行うことができます。

限られた時間とスペースの中でも
「この腕は使わないでくださいね」
「帰ったらすぐに重いものは持たないようにしてくださいね」 と一言添えることで、
青あざリスクを減らせます。

採血後のケアポイント・注意点

●採血直後は、肘を伸ばしたまま5分以上圧迫
●ガーゼや脱脂綿はできれば30分程度そのまま
●採血した腕では物を持たない・動かさない
●青あざが出ても慌てず、1週間ほど様子を見る
●痛み・腫れ・熱感がある場合は看護師に相談

採血後の環境整備:看護師にできるちょっとした工夫


在宅や施設で採血を行う際には、利用者様が安心して止血できるような環境づくりも大切です。

・腕を伸ばした状態で安静にできるよう、クッションやタオルを準備しておく
・圧迫しやすい位置にガーゼを当ててからテープ固定し、
 看護師の手を離しても圧が保てるようにする   
・冬場は手が冷えて血流が悪くなっていることもあるため、
 事前に温めてから採血することで穿刺の難易度も下がり、
 止血もしやすくなることがあります。
・採血前に
 「この後は3〜5分安静にしますので、すぐには立ち上がらずに休んでくださいね」と説明し、
 意識づけしておく。

こうしたちょっとした配慮が、利用者様の安心感や満足度に大きく影響します。

まとめ


採血後の止血というと、つい「針を抜いたらおしまい」と思われがちですが、
実はその後の数分こそが、大切なケアの時間です。

肘を曲げてしまうと
「止まったと思った血がまたにじむ→青あざに」というリスクが高まります。

私たち訪問看護師にとって、
こうした“日常のケア”を丁寧に行うことが、利用者様の安心と信頼につながります。
「これくらいならいいかな」と思われがちな止血のひと手間こそ、
ぜひ大切にしていきましょう。

バナナの葉訪問看護ステーションでは、
千葉県の市原市・木更津市・袖ケ浦を中心に訪問を行っています。

「これって相談してもいいのかな?」と思うような小さなお困りごとでも、
どうぞ遠慮なくお話しください。
病気のことだけでなく、日々の暮らしの中で感じる不安や悩みにも、
そっと寄り添える存在でありたいと願っています。

また、利用者様やご家族に寄り添うケアを一緒に届けてくださる仲間も、随時募集しています。
訪問看護が初めての方でも、ブランクのある方でも大歓迎です。
私たちと一緒に、地域の“暮らし”を支えるチームの一員になりませんか?

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