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胃薬を飲まないリスクと長期服用の注意点

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胃薬を飲まないリスクと長期服用の注意点 

胃薬を飲まないリスクと長期服用の注意点

2026/01/02

「胃薬、いつまで飲めばいいのかな?」
「痛み止めと一緒に出されたけど、胃は大丈夫だから飲んでない」
「飲み忘れたけど、まぁいいか」

訪問の現場で、こうした声を耳にすることはとても多いです。
胃薬は“軽い薬”というイメージを持たれやすく、
食べすぎ・胃もたれ・ストレスなど、日常的な不調に使われることも多いため、
どこか“気軽な薬”と思われがちです。

しかし、飲まないことで起きるリスクも、飲み続けることで起きる不安も、
どちらも無視できません。

「飲んだほうがいい」「やめたほうがいい」そのどちらかの結論ではなく、
正しく使えば味方になり、自己判断で扱うとトラブルを招くことがある薬なのです。

ここでは、訪問看護の現場から見える“胃薬とのちょうどいい距離感”をお伝えします。

胃薬が処方される“本当の理由”

「胃が弱いから飲む薬」
「痛み止めを飲むときの“おまけ”」
そんなイメージを持つ方もいますが、実際にはもっと大切な役割があります。

● 痛み止め(NSAIDs)で胃が荒れるのを防ぐ

ロキソニンやボルタレンなどの痛み止めは、胃の粘膜を守る成分を減らしてしまいます。
そのため、胃酸に弱くなり、胃潰瘍や出血のリスクが上がるのです。

そこで一緒に出されるのが、胃酸を抑える薬(PPIやH2ブロッカー)。
「痛み止め+胃薬」がセットで処方されるのは、決して“おまけ”ではなく、
身体を守るための防御策なのです。

● PPI(タケプロン・ネキシウムなど)は“1日1回”に意味がある

「毎日1回だし、忘れても平気でしょ?」
そんな声もありますが、PPIは“続けて飲むことで効果が積み重なるタイプの薬”。

そのため、 1日1回の飲み忘れでも、胃酸の抑制が落ちてしまうことがあります。
「3回飲む薬を1回忘れる」よりも、
「1日1回の薬を忘れる」ほうが影響が大きい場合があるのです。

飲まないことで起きる“リスク”

胃薬を軽く見てしまう理由の1つに、効いている実感のなさがあります。

たとえば痛み止めなら「痛みが減った」と分かりやすいですが、
胃薬は症状が悪くなるのを防ぐ「予防薬」の要素が強いため、
飲まなかった結果としての不調が出るまで“気づきにくい”のです。

● 胃潰瘍・出血のリスク

特に高齢者の利用者様では、
・食欲がない
・黒い便が出る
・なんとなく元気がない
といったサインが、実は胃からの出血だったと後から判明することもあります。

訪問先でも、「もう胃薬は大丈夫だろう」と自己判断でやめてしまい、数週間後に胃潰瘍で再入院になった事例は実際に何度も見てきました。

● 痛み止めだけ続けて胃を傷つけてしまう

「胃は平気だから胃薬はいらないけど、痛み止めは続けたい」
というパターンもありますが、これはもっともリスクが高い組み合わせです。

痛み止めの胃障害は、自覚症状が出にくいことも多く、
気づいたときには胃がかなり荒れていることもあります。

一方で、飲み続けることによる“不安”も確かにある


ネット検索をすると、

・「胃薬を長期服用すると危険」
・「腸内環境が悪くなる」
・「感染症のリスクが上がる」 など、少し怖い内容が多く出てきます。

● 長期服用で起きる可能性のあること
確かに、PPIを長く飲み続けると、

・カルシウム.マグネシウムなどの吸収が落ちる
・腸内細菌のバランスが乱れやすい
・胃酸が少ないことで感染症に弱くなる

などが指摘されています。

ただし、これは“必要のない人が漫然と飲み続ける場合”に問題になる話。
医師が必要と判断して出しているケースでは、むしろやめてしまうほうが危険なことが多いのです。

訪問看護の現場で感じる「胃薬の誤解」

訪問していると、

・「飲まなくてもいいと思ってやめていた」
・「長く飲むのが怖くてこっそり減らしていた」
・「飲み忘れの日が多くて効果が出ていなかった」

など、さまざまな“胃薬とのすれ違い”に出会います。

● 飲まないことで悪化したケース

ある利用者様は、痛み止めだけを続けて胃薬をやめてしまい、気づいたときには胃潰瘍に。
「胃薬ってそんなに大事だったの?」と驚かれていました。

● 長期服用が不安で自己中断したケース

別の方は「飲み続けるのが怖い」と自己判断で減量し、
胃酸が戻ってしまったことで逆流性食道炎が再燃。
医師と相談し、正しい量に戻して改善しました。

● “飲まなければいけない時期”と“やめてもいい時期”がある

胃薬は、
・一時的に必要な時期
・症状が落ち着いたら減らしていける時期が存在します。

この見極めは、医師・看護師・薬剤師のサポートがあってこそできることなんです。

胃薬は「必要性」と「やめ時」を一緒に考える薬

・胃薬は“軽い薬”ではない
・飲まないことでのリスクは確かに存在する
・かといって“ずっと飲めば安心”という薬でもない
・大切なのは「今のあなたに必要な量」を知ること

胃薬は、飲まなければいけない理由と、やめてもいいタイミングがある薬です。
迷ったとき、飲み忘れが続くとき、長期服用が不安なとき、
どうか1人で抱えず、看護師にも相談してくださいね。

バナナの葉訪問看護ステーションでは、
千葉県の市原市・木更津市・袖ケ浦を中心に訪問を行っています。

「これって相談してもいいのかな?」と思うような小さなお困りごとでも、
どうぞ遠慮なくお話しください。
病気のことだけでなく、日々の暮らしの中で感じる不安や悩みにも、
そっと寄り添える存在でありたいと願っています。

また、利用者様やご家族に寄り添うケアを一緒に届けてくださる仲間も、随時募集しています。
訪問看護が初めての方でも、ブランクのある方でも大歓迎です。
私たちと一緒に、地域の“暮らし”を支えるチームの一員になりませんか?

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