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便秘は1つじゃない?訪問看護が見ている“便秘の種類”と暮らしのサイン

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便秘は1つじゃない?
訪問看護が見ている“便秘の種類”と暮らしのサイン

便秘は1つじゃない?訪問看護が見ている“便秘の種類”と暮らしのサイン

2026/01/16

「便秘=出ていない」だけだと思っていませんか?

訪問看護の現場で、利用者様やご家族からよく聞く声のひとつが「便秘」です。

「何日も出ていなくて心配」
「毎日は出ているけど苦しそう」
「薬を飲ませているけど効いているのか分からない」

便秘というと、「何日出ていないか」「薬を使うかどうか」に目が向きがちですが、
実は便秘にはいくつかの“タイプ”があり、
その背景にはそれぞれ違った暮らしや体の状態があります。
同じ便秘でも、原因や関わり方がまったく異なることも少なくありません。

訪問看護では、利用者様の体調だけでなく、生活環境や日々の過ごし方を含めて便秘を捉えます。
今回は、便秘の種類を通して、訪問看護が大切にしている「見立て」の視点をお伝えします。

便秘には「タイプ」があるという考え方

便秘は一括りにされがちですが、実際にはいくつかのパターンがあります。
ここでは、在宅でよく出会う代表的な便秘のタイプを、専門用語を使いすぎずにご紹介します。

●動きが少ないことで起きやすい便秘(弛緩性便秘)

高齢者の方や、体を動かす機会が減っている利用者様に多いタイプです。
筋力の低下や活動量の減少によって、腸の動きがゆっくりになり、便が溜まりやすくなります。
この場合、「もっと頑張って出しましょう」と促すことが、かえって負担になることもあります。
訪問看護では、リハビリ職と連携しながら、
無理のない体操や日常動作の中で体を動かす工夫を一緒に考えることが多いです。


●我慢や緊張が影響する便秘(痙攣性便秘)

「トイレに行きたいけど間に合わない気がする」
「家族に気を使って言い出せない」

こうした我慢や緊張が続くことで、排便のタイミングを逃し、便秘につながることがあります。
このタイプでは、薬よりもトイレ環境や声かけの工夫が大きなポイントになります。
訪問看護では、トイレまでの動線や時間帯、ご家族との関わり方などを一緒に確認し、
「安心して出せる環境」を整えるお手伝いをします。


●薬の影響を受けやすい便秘(薬剤性便秘)

痛み止めや一部のお薬は、腸の動きを弱めてしまうことがあります。
特に複数の薬を服用している利用者様では、「年齢のせい」「体質だから」と見過ごされがちです。
訪問看護では、服薬状況や飲み忘れ、飲む時間帯なども含めて確認し、
必要に応じて主治医や薬剤師と情報共有を行います。
むやみに下剤を増やすのではなく、生活とのバランスを見直すことが大切です。


●ターミナル期に見られる便秘

ターミナル期の利用者様では、
食事量や水分量の低下、全身状態の変化により便秘が起こりやすくなります。

この時期の便秘ケアでは、「出すこと」そのものよりも、苦痛を減らすことが何より大切になります。
訪問看護では、利用者様の表情や呼吸、体の緊張などを丁寧に観察しながら、
無理のない関わりを心がけます。
ご家族にとっても不安が大きい場面だからこそ、「今の状態として自然な変化」であることをお伝えし、
気持ちに寄り添う看護が求められます。   

訪問看護だからこそ見える「暮らしのサイン」

病院や外来では見えにくい部分が、在宅でははっきりと見えてきます。

・トイレの高さや位置
・段差や手すりの有無
・水分をどれくらい摂れているか
・食事の内容や時間
・日中の過ごし方

こうした暮らしの一つひとつが、便秘の大きなヒントになります。
便秘の背景には、体の動きや環境だけでなく、水分量や食物繊維の不足、
食事量そのものが少ないことが関係している場合も少なくありません。
これらは特定の便秘の種類だけに当てはまるものではなく、
どのタイプの便秘にも重なりやすい土台となる要因です。

水分や食物繊維が不足していると、便が作られにくくなり、
弛緩性便秘や痙攣性便秘、薬の影響による便秘など、どのタイプでも症状が強く出やすくなります。

一方で、食事量が少ない場合には、「出ない」こと自体が体の状態として自然なこともあります。
訪問看護では、「足りていないから増やしましょう」と一方的に伝えるのではなく、
今の生活の中で無理なく続けられることは何かを、利用者様やご家族と一緒に考えていきます。

特にターミナル期では、
食事量の低下に伴って便の量自体が少なくなり、便秘のように見えることもあります。
この時期は「出すこと」を目的にするのではなく、
苦痛が少なく、穏やかに過ごせているかを大切にした関わりを心がけています。

現場でのちいさな工夫と変化

ある利用者様は、便秘が続くたびに下剤を追加していましたが、
訪問時にトイレまでの距離や動作を確認すると、
「行くまでが大変で、つい我慢してしまう」状況が分かりました。

動線を整え、声かけのタイミングを変えただけで、薬を増やさずに排便が楽になったケースもあります。 便秘ケアは、特別なことをしなくても、日々の小さな調整で変わることがあるのです。

便秘は“暮らし”からのメッセージ

便秘は、単なる排便の問題ではなく、体や心、生活のバランスが教えてくれるサインでもあります。
同じ便秘でも、原因や関わり方は人それぞれです。

「これくらいで相談していいのかな?」
そう感じることこそ、訪問看護が力になれるタイミングかもしれません。

バナナの葉訪問看護ステーションでは、
千葉県の市原市・木更津市・袖ケ浦を中心に訪問を行っています。

「これって相談してもいいのかな?」と思うような小さなお困りごとでも、
どうぞ遠慮なくお話しください。
病気のことだけでなく、日々の暮らしの中で感じる不安や悩みにも、
そっと寄り添える存在でありたいと願っています。

また、利用者様やご家族に寄り添うケアを一緒に届けてくださる仲間も、随時募集しています。
訪問看護が初めての方でも、ブランクのある方でも大歓迎です。
私たちと一緒に、地域の“暮らし”を支えるチームの一員になりませんか?

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