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高齢者のピロリ菌、放置のリスクと家族が知っておきたいこと

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高齢者のピロリ菌、
放置のリスクと家族が知っておきたいこと

高齢者のピロリ菌、放置のリスクと家族が知っておきたいこと

2026/02/02

「ピロリ菌、聞いたことはあるけど…うちの親も昔感染してたかも?」
「でも、もう高齢だし、今さら治療しても意味ないんじゃない?」
そんな声を訪問の現場でも耳にします。

ピロリ菌は、胃がんや胃潰瘍などのリスクと深く関わる菌として注目されています。
特に高齢の方の場合、「もう症状がないからいいかな」と放置されがちですが、実は“今からでも”治療を検討する価値があるケースも多いのです。

今回は、ピロリ菌の基礎知識と放置による影響、高齢者における治療の考え方、そしてご家族としてできるサポートについて、訪問看護の視点も交えてご紹介します。

ピロリ菌ってなに?高齢者に多い理由と感染の仕組み

ピロリ菌は、「ヘリコバクター・ピロリ」という細菌で、胃の中に生息します。
一度感染すると、自然に体から消えることはなく、長い年月をかけて胃の粘膜に慢性的な炎症を起こすことが知られています。

●感染の原因は?
・幼少期の生活環境が影響すると言われています  
(井戸水の利用や衛生環境の整っていなかった時代など)
・口を介しての感染(家族間の箸の共用、口移しなど)も指摘されています

●なぜ高齢者に多いの?
現在の若い世代では感染率は下がっていますが、今の高齢者世代では50~80%近くが感染している可能性があるとも言われています。
「昔はよくある菌」とされて見過ごされてきた結果、気づかないうちに胃の不調を抱えていたり、がんリスクが高まっていたりするケースもあります。

放置して大丈夫?ピロリ菌が引き起こす体のトラブルとは

ピロリ菌に感染していると、胃の粘膜が長期間にわたり炎症を起こし、次のような病気につながる可能性があります。

・慢性胃炎(胃がムカムカする・空腹時に痛む)
・胃潰瘍/十二指腸潰瘍
・胃がん

これらは高齢者にとっては特にリスクが高く、症状に気づかず進行していることも珍しくありません。

●無症状のまま進行することも・・・
「ピロリ菌がいる=必ず症状が出る」とは限りません。
食欲不振や倦怠感、軽い胃もたれなどを「歳のせい」として見逃してしまうこともあります。
だからこそ、「今さら検査しても…」ではなく、「今だからこそ、状態を確認する」ことが大切です。

高齢者でもピロリ菌の除菌治療は受けるべき?

ピロリ菌は、抗生物質と胃酸を抑える薬を1週間ほど服用することで除菌が可能です。
では、すでに高齢になっている方にとって、除菌治療は本当に必要なのでしょうか?

●除菌治療のメリット
・胃がんリスクの低下(除菌後の発症率が大きく下がる)
・胃の炎症が改善され、食欲や体調の安定につながることも
・今後の胃腸薬の使用頻度が減る可能性も

●注意すべき点
・抗生物質による副作用(下痢や吐き気)に注意が必要
・持病や他の薬との兼ね合いを事前に医師と相談することが大切
・除菌に失敗することもあるが、再チャレンジ可能

●こんな高齢者には特におすすめ
・胃の不快感が長く続いている方
・胃潰瘍.胃がんの既往歴がある方
・家族に胃がんの方がいる方

年齢だけで「もういいや」と諦めるのではなく、今の体調や背景に合わせて医師と一緒に判断することがポイントです。

家族ができるサポートとは?「気づき」が支えになる

高齢になると、自分で体調の変化に気づきにくくなったり、「大丈夫だから」と言って病院に行きたがらない方も少なくありません。
そんなとき、ご家族のちょっとした気づきが、治療のきっかけになることがあります。

✅チェックしたいポイント
・最近食が細くなっていないか?
・胃薬を頻繁に飲んでいないか?
・健康診断や胃カメラ検査をいつ受けたか?

また、除菌治療中は1日2回、7日間しっかりと薬を飲み続ける必要があります。
高齢者にとっては意外とハードルが高いため、家族のサポートがとても重要です。
「あと何日分ある?」「体調どう?」といった声かけが、治療成功のカギになります。

訪問看護だからこそできる、小さな変化への気づき

私たち訪問看護師も、日々のケアのなかでピロリ菌に関連するサインに気づくことがあります。

・「最近、食欲がない」
・「胃がムカムカする」
・「便が黒っぽい気がする」
・「以前より疲れやすくなった」

こうした言葉や表情から、「もしかして胃の問題?」と疑い、主治医への報告や家族への共有を行うことが多くあります。
また、治療中の服薬支援や体調観察も訪問看護の大切な役割です。
「お薬、きちんと飲めていますか?」というシンプルな声かけが、再発予防や重症化防止につながります。

高齢者でも“今からできる”ピロリ菌対策

ピロリ菌は、「昔の話」ではなく、今の健康状態やこれからの生活に関わる重要なテーマです。
高齢者でも、体調や既往歴によっては治療する意味がありますし、何よりも家族や医療者が気づき、声をかけることが予防への第一歩です。
「これって年齢のせい?」と思ったときこそ、胃の健康を見直すチャンスかもしれません。

バナナの葉訪問看護ステーションでは、千葉県の市原市・木更津市・袖ケ浦を中心に訪問を行っています。
「これって相談してもいいのかな?」と思うような小さなお困りごとでも、どうぞ遠慮なくお話しください。病気のことだけでなく、日々の暮らしの中で感じる不安や悩みにも、そっと寄り添える存在でありたいと願っています。

また、利用者様やご家族に寄り添うケアを一緒に届けてくださる仲間も、随時募集しています。訪問看護が初めての方でも、ブランクのある方でも大歓迎です。私たちと一緒に、地域の“暮らし”を支えるチームの一員になりませんか?

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