株式会社バナナリーフ

「もしかして私も?」〜大人の発達障害と訪問看護〜

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「もしかして私も?」〜大人の発達障害と訪問看護〜

「もしかして私も?」〜大人の発達障害と訪問看護〜

2026/03/23

「昔はそんな言葉、なかった」


「空気が読めない人」
「ちょっと変わってるよね」

少し前まではそう言われてきた人たちが最近では、
「大人の発達障害」という名前で語られるようになってきました。

特に、40〜60代の方の中には、子どもの頃には診断されなかったけれど、
大人になってから「もしかして私も?」と感じる方も少なくありません。

発達障害の診断がついたからといって、すべてが解決するわけではありません。
ただ、「生きづらさの理由がわかった」と安心する方も多いのです。

今回は、訪問看護の現場で見えてきた“大人の発達障害”にまつわる日常の困りごとや、
私たちができる支援のヒントについてご紹介します。

「発達障害」ってどういうこと? 〜大人になって気づく“生きづらさ”〜


発達障害にはいくつかのタイプがあります。
代表的なものに、

・ASD(自閉スペクトラム症)
・ADHD(注意欠如多動症)
・LD(学習障害) などがあります。

これらは子どもだけのものと思われがちですが、
大人になってからその特性に気づく方も少なくありません。

たとえば
・約束や予定を忘れてしまう
・仕事の段取りが苦手
・人付き合いで誤解される
・音や光などに強く反応してしまう

こうした特徴が日常生活でトラブルやストレスの原因になり、
「どうして自分はうまくいかないんだろう」と悩んでこられた方も多いのではないでしょうか。

発達障害という言葉で整理されることで、
「自分のせいじゃなかったのか」と少し気が楽になる方もいれば、
「じゃあどうすればいいの?」と不安になる方もいます。

重要なのは、診断の有無ではなく、「いま、何に困っているのか」に目を向けることです。

なぜ“大人になってから”気づくのか?


今の40〜60代が子どもだった頃、発達障害という言葉はほとんど知られていませんでした。

「ちょっと変わってる」「空気が読めない」と言われても、
それは個性や性格の問題だと思われていた時代です。

学校や職場で「周りとうまくいかない」「なんとなく生きづらい」と感じていても、
それが“障害”だとは思わず、ひたすら我慢してきた人も多いでしょう。

最近では「子どもが発達障害と診断されて初めて、自分にも当てはまると気づいた」
というケースもあります。

育てにくさを感じて相談に行ったら、
「もしかするとお母さん(お父さん)にもそういった傾向があるかもしれませんね。と言われた」
そんな経験が、新たな気づきにつながることもあるのです。

「困っている人」に“気づき、寄り添う”訪問看護の視点


訪問看護では、利用者様ご本人だけでなく、そのご家族と関わる機会も多くあります。
中には、家族内でのコミュニケーションがうまくいかず、
お互いにストレスを抱えているケースも見受けられます。

もちろん「発達障害かもしれない」と感じたからといって、
それを指摘したり決めつけたりすることはありません。

ただ、生活上の“ちょっとした困りごと”に寄り添い、
その人が少しでもラクに過ごせるよう工夫するのも、訪問看護の役割のひとつです。

たとえば
・毎日のスケジュールを一緒に立ててみる
・伝え方をシンプルにして、混乱を減らす
・がんばりすぎないよう、無理のない目標を設定する

相手に合わせた方法を提案し、その人に合ったペースを見つけることが、
「生きやすさ」につながっていくのだと感じます。

診断がなくても“困っていれば”支援対象


発達障害の診断があってもなくても、「日常生活に困りごとがある人」はたくさんいます。
いわゆる「グレーゾーン」と呼ばれる方々です。

訪問看護では、医師の指示に基づく医療的ケアだけでなく、
生活にまつわるサポートも行っています。

診断名に関係なく、
・物忘れが多い
・片づけが苦手
・段取りができず混乱する などの困りごとに対して、
一緒に工夫して向き合うことができます。

たとえば
・ToDoリストや予定表を一緒に作る
・作業の手順を見える化する
・休む時間をあらかじめ予定に組み込む

こうしたサポートは、障害の有無に関わらず、どんな人にも役立つものです。
「支援してもらっていいのかな?」とためらう前に、ぜひ一度相談してみてください。

支援する側も“しんどい”ときがある


大人の発達障害が話題になる中で、訪問の現場ではこんな声を聞くことがよくあります。

「ちゃんと伝えてるのに、わかってもらえない」
「こっちだって頑張ってるのに、いつも怒らせてしまう」

支援する側も、実はすごく頑張っている。
でも、頑張れば頑張るほど疲れてしまうこともあります。

訪問看護が関わることで、
ご本人とご家族の間に“緩衝材”のような役割を果たすことがあります。

誰か第三者が入ることで、感情的にならずに落ち着いてやりとりができたり、
「自分たちだけで抱えなくていい」と感じられたりするのです。

支援するご家族の心のケアも、訪問看護の大切な役割のひとつです。

ラベルよりも“その人らしさ”に目を向けて


発達障害というラベルがあってもなくても、
「ちょっと人と違う」「暮らしにくい」と感じることは誰にでもあります。
その“生きづらさ”に気づき、無理のないかたちで関わることが、支援の第一歩です。

大切なのは、「診断があるかどうか」ではなく、
「今、その人がどんな困りごとを抱えているか」。

そして、私たち訪問看護師は、
そうした日常の声に耳を傾け、そっと寄り添う存在でありたいと願っています。

バナナの葉訪問看護ステーションでは、
千葉県の市原市・木更津市・袖ケ浦を中心に訪問を行っています。

「これって相談してもいいのかな?」と思うような小さなお困りごとでも、
どうぞ遠慮なくお話しください。
病気のことだけでなく、日々の暮らしの中で感じる不安や悩みにも、そっと寄り添える存在でありたいと願っています。

また、利用者様やご家族に寄り添うケアを一緒に届けてくださる仲間も随時募集しています。
訪問看護が初めての方でも、ブランクのある方でも大歓迎です。
私たちと一緒に、地域の“暮らし”を支えるチームの一員になりませんか?

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