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認知症の種類とケア方法の違い ― 同じ対応が、うまくいかないのはなぜ? ―

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認知症の種類とケア方法の違い
― 同じ対応が、うまくいかないのはなぜ? ―

認知症の種類とケア方法の違い ― 同じ対応が、うまくいかないのはなぜ? ―

2026/02/09

「昨日はうまくいったのに…」という戸惑い

「昨日は落ち着いていたのに、今日はなぜか怒ってしまう」
「同じ声かけをしているのに、反応が全然違う」
認知症のある利用者様と関わる中で、こうした戸惑いを感じたことはありませんか。
ご家族からも、「前はできていたのに」「どう対応したらいいのか分からない」という声をよく耳にします。

実はその“うまくいかなさ”は、関わり方が間違っているからではなく、認知症の「種類」による違いが影響していることがあります。
認知症はひとつの病気ではなく、いくつかのタイプがあり、それぞれ得意なこと・苦手なこと、感じ方が異なります。

今回は、認知症の種類ごとの特徴と、訪問看護の現場で大切にしているケアの考え方についてお伝えします。

認知症は「ひとつ」ではない

一般的に認知症というと「物忘れ」のイメージが強いかもしれません。
しかし実際には、記憶の問題が中心のタイプもあれば、感情や行動の変化が目立つタイプ、幻覚が出やすいタイプなどさまざまです。

この違いを知らないまま関わると、
「どうして分かってくれないの?」 「わざとやっているのでは?」 と、
利用者様もご家族も、つらい思いを抱えてしまうことがあります。

種類別に見る、困りごととケアのポイント

●記憶の抜け落ちが目立つタイプ(アルツハイマー型認知症)
このタイプでは、診断名として最もよく聞かれる「アルツハイマー型認知症」に多く見られます。
新しい出来事を覚えることが難しく、同じ質問を何度も繰り返すことがあります。

💡ケアのポイント
・「さっき言ったでしょ」と訂正しない
・何度でも同じように伝える
・できていることに目を向ける

忘れてしまうことを責められると、不安や自信喪失につながります。
訪問看護では、自尊心を守る関わりを何より大切にしています。

●感情や行動の変化が強く出るタイプ(前頭側頭型認知症 など)
怒りっぽくなる、こだわりが強くなる、社会的な配慮が難しくなるなど、記憶よりも“性格が変わったように見える”変化が目立つことがあります。

💡ケアのポイント
・正論で説得しようとしない
・行動の背景にある「不安」を探る
・安心できる環境づくりを優先する

表面的には「怒っている」ように見えても、
実際には「分からなくて怖い」「混乱している」状態であることが少なくありません。
訪問看護では、行動そのものではなく気持ちに寄り添う視点を大切にします。

●幻覚や妄想が出やすいタイプ(レビー小体型認知症)
「知らない人が家にいる」 「物を盗まれた」
このような訴えが出やすいのが特徴です。

💡ケアのポイント
・否定せず、まず話を聞く
・無理に現実に引き戻そうとしない
・不安を和らげる声かけを心がける

本人にとっては、見えているもの・感じていることが「現実」です。
否定されることで孤独感が強まり、症状が悪化することもあります。

●身体の動きにも影響が出やすいタイプ(血管性認知症 など)
認知症の中には、歩きにくさや転びやすさなど、身体面の変化を伴うものもあります。

💡ケアのポイント
・転倒予防を意識した環境調整
・リハビリや体操の継続
・無理のない動作を一緒に確認する

訪問看護では、生活の場を直接見ることができるため、その方に合った具体的な工夫を提案できます。

同じ対応がうまくいかないのは、当然のこと

ここまで見てきたように、認知症の種類によって困りごとも、必要な関わり方も異なります。
そのため、「前はうまくいった対応」が、今日は合わないということも珍しくありません。

大切なのは、
・正解を探し続けないこと
・うまくいかなかった自分を責めないこと
・一人で抱え込まないこと

訪問看護では、利用者様だけでなく、ご家族の戸惑いや疲れにも寄り添いながら、一緒に関わり方を考えていきます。

「その人らしさ」を知ることがケアの第一歩

認知症のケアに、万能な方法はありません。
同じ診断名でも、その方の性格や生活背景によって、必要な支援は変わります。

「種類を知ること」は、正しく対応するためというより、
相手を理解し、やさしく関わるためのヒントです。

迷ったとき、不安になったときは、どうか一人で抱え込まず、専門職に相談してください。
訪問看護は、暮らしの中に寄り添いながら、一緒に考える存在です。

バナナの葉訪問看護ステーションでは、千葉県の市原市・木更津市・袖ケ浦を中心に訪問を行っています。
「これって相談してもいいのかな?」と思うような小さなお困りごとでも、どうぞ遠慮なくお話しください。病気のことだけでなく、日々の暮らしの中で感じる不安や悩みにも、そっと寄り添える存在でありたいと願っています。

また、利用者様やご家族に寄り添うケアを一緒に届けてくださる仲間も、随時募集しています。訪問看護が初めての方でも、ブランクのある方でも大歓迎です。私たちと一緒に、地域の“暮らし”を支えるチームの一員になりませんか?

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