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加湿器が肺炎の原因に?在宅で気をつけたい“加湿器肺炎”と正しい使い方

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加湿器が肺炎の原因に?
在宅で気をつけたい“加湿器肺炎”と正しい使い方

加湿器が肺炎の原因に?在宅で気をつけたい“加湿器肺炎”と正しい使い方

2026/02/27

冬になると乾燥対策として活躍する加湿器。特にご高齢の利用者様や基礎疾患のある方には、喉や肌の保湿、風邪予防のためにも「加湿」は欠かせません。
でも実は、その加湿器が原因で体調を崩してしまうことがあるのをご存知でしょうか?

今回は、訪問看護の現場でも時々目にする“加湿器肺炎”と、その予防のために気をつけたいことについて、わかりやすく解説します。

加湿器肺炎とは?

加湿器肺炎は、加湿器の中に繁殖したカビや細菌が空気中に広がり、それを吸い込むことで起きる肺の炎症です。正式には「過敏性肺炎」の一種とされており、アレルギー反応のような形で症状が出ることがあります。

●主な原因菌
・レジオネラ属菌やセラチア菌、緑膿菌などの細菌
・クラドスポリウム属やアスペルギルス属などのカビ類

これらはタンク内の水が古くなったり、湿ったフィルターが長時間放置されたりすると繁殖しやすくなります。

また、超音波式加湿器では水を霧状にしてそのまま放出するため、水中の微生物やミネラルが空気中に飛散しやすくなることがリスクを高める要因になります。

原因としては、加湿器内で繁殖したカビや細菌が霧状の水分と共に空気中に放出され、それを長時間吸入することによって発症します。

●主な症状
・咳が続く
・微熱や発熱
・息苦しさ、呼吸が浅くなる
・だるさ

これらの症状は風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスとも似ているため、見分けがつきにくいのが特徴です。

特に注意が必要な方

加湿器肺炎のリスクが高いのは、以下のような方々です
・高齢者
・呼吸器疾患(喘息、COPDなど)をお持ちの方
・心疾患、腎疾患など慢性疾患のある方
・抗がん剤治療中など免疫力が低下している方
・在宅で長時間過ごすことが多い方

加湿器の種類と選び方

加湿器にはいくつかの種類がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。

●超音波式
・静かで消費電力が少ない
・水を霧状にしてそのまま噴霧するので、タンクの水が汚れているとそのまま空気中にばら撒かれるリスクあり
・こまめな清掃が必要

●スチーム式(加熱式)
・水を加熱して蒸気として放出するため、雑菌のリスクは比較的低い
・吹き出し口が高温になるため、小さなお子さんやペット、ご高齢の方がいる家庭ではやけどのリスクが心配
・電気代がやや高め

清掃とメンテナンスの重要性

加湿器を清潔に保つことは、肺炎予防に直結します。

●清掃のポイント
・毎日の水の入れ替えが基本
・タンクの中を軽くゆすぐだけでも菌の増殖を抑えられる
・週に1回はタンクやフィルターをしっかり洗浄(台所用の漂白剤やクエン酸などを使って)
・使わないときはタンクをしっかり乾燥させる

「使っているうちにタンクがぬるぬるしてきた」
「変なにおいがする」
…こうしたサインは危険信号。すぐに清掃を行いましょう。

訪問看護のリアルな事例

ある利用者様のお宅で、冬の間ずっと使い続けていた加湿器。
給水は毎日していたものの、「水を替える」意識がなく、半年間水を継ぎ足して使っていたというケースもありました。
タンク内にはヌメリや黒い汚れがあり、清掃の大切さをご家族と一緒に再確認しました。

こうした場合、訪問看護師としては「定期的に清掃しないと、逆に菌をばら撒いてしまい肺炎の原因になりますよ」とお伝えしつつ、無理のない範囲での対処を一緒に考えます。

例えば
・利用者様自身で管理が難しい場合は、訪問時に給水と一緒に軽くゆすいでお手伝い
・ヘルパーさんが入っている方には、加湿器の掃除を依頼できるか相談

「清潔に保てないなら、使わない方が安全」という判断をすることも、時には必要かもしれません。

簡単にできる“代替加湿法”という選択肢も

加湿器の手入れが難しい方には、機械を使わずにできる簡易な加湿方法を提案することもあります。

●例えば
・コップに水を入れ、コーヒーのフィルターや、市販の紙製加湿アイテム(お花や動物の形の紙など)を差すだけ。 交換頻度を守れば手間が少なく、清潔を保ちやすい 加湿力は控えめですが、空気の乾燥をやわらげるには十分な場面も

・洗濯物や濡れタオルを室内に干す。乾燥と暖房による空気の乾きが気になる冬場にはシンプルで有効。

機械式加湿器ほどのパワーはありませんが、「何もしない」よりは断然良い方法です。
利用者様の生活スタイルに合った方法を一緒に探していけるのも、訪問看護の役割の一つです。

今日からできる“安心の加湿”

加湿器は冬の生活に欠かせないアイテム。
でも、正しく使わなければ健康を守るどころか、逆にリスクとなってしまうこともあります。
ご自身やご家族の健康を守るために、まずは「今日の加湿器、大丈夫かな?」と確認してみることから始めてみませんか?
訪問看護師としても、利用者様が安心して冬を過ごせるよう、一緒に工夫や声かけを行っていきたいと思っています。

バナナの葉訪問看護ステーションでは、千葉県の市原市・木更津市・袖ケ浦を中心に訪問を行っています。
「これって相談してもいいのかな?」と思うような小さなお困りごとでも、どうぞ遠慮なくお話しください。病気のことだけでなく、日々の暮らしの中で感じる不安や悩みにも、そっと寄り添える存在でありたいと願っています。

また、利用者様やご家族に寄り添うケアを一緒に届けてくださる仲間も、随時募集しています。訪問看護が初めての方でも、ブランクのある方でも大歓迎です。私たちと一緒に、地域の“暮らし”を支えるチームの一員になりませんか?

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