子どもの排尿時痛は膀胱炎かも?元気なのにトイレを嫌がる理由
2026/04/06
「熱もないし、食欲もある。でもトイレに行くのを嫌がるんです」
「おしっこが痛いって言うけど、様子見でいいのかな…?」
訪問看護の現場で、こうしたご相談を受けることは少なくありません。
特に幼児さんや小学生の場合、
体調が大きく崩れていないと、どうしても判断が難しくなります。
実は、子どもの排尿時痛には“膀胱炎”だけでなく、いくつかの原因が考えられます。
今回は、訪問看護師の視点から
「排尿時痛の背景」「見逃しやすいポイント」「家庭でできるケア」
を、
医療者にもご家族にも分かりやすくお伝えします。
子どもにも起こる「膀胱炎」
膀胱炎は大人の女性に多いイメージがありますが、子どもにも起こる病気です。
特に女の子は尿道が短く、細菌が入りやすい構造のため注意が必要です。
●膀胱炎でよく見られるサイン
・排尿時に「痛い」「しみる」と訴える
・トイレの回数が増える
・トイレを我慢しようとする
・下腹部の違和感
・おむつや下着がいつも湿っている
小さなお子さんの場合、
・「痛い」とうまく言葉にできずトイレを嫌がる
・急におもらしが増える
といった行動の変化として現れることもあります。
排尿時痛=膀胱炎とは限らない?
ここで大切なのは、排尿時痛=必ず膀胱炎、ではないという点です。
実際、訪問看護の現場では、別の理由が見つかることもよくあります。
① 外陰部のかぶれ・炎症
おむつの蒸れや、汗、拭き残しなどによって皮膚が荒れると、
尿が触れた瞬間にしみるような痛みが出ます。
・おむつ使用中
・暑い時期
・排泄後に強くこすっている
こうした状況では、膀胱ではなく皮膚トラブルが原因のこともあります。
② 尿を我慢する習慣(特に小学生)
小学生になると、
・学校でトイレに行きづらい
・休み時間が短い
・友達に見られるのが恥ずかしい
といった理由で、排尿を我慢することがあります。
これが続くと膀胱に負担がかかり、排尿時の違和感や痛みとして現れることがあります。
③ 水分不足による刺激
「水分はとっているつもり」でも、実際には足りていないケースも少なくありません。
尿が濃くなると、排尿時にしみる・違和感があると感じやすくなります。
④ 便秘の影響
意外に思われるかもしれませんが、
便秘が膀胱を圧迫し、排尿トラブルにつながることがあります。
排尿の相談から、便秘が見つかることも、訪問看護ではよくある場面です。
⑤ 気持ちの問題・不安
・トイレで怖い思いをした
・失敗して恥ずかしい思いをした
こうした経験から、「痛い気がする」「トイレが怖い」と感じてしまうこともあります。
身体だけでなく、心の状態にも目を向けることが大切です。
おむつ着用が関係
訪問看護の現場では、
✔ 医療的ケア
✔ 発達段階
✔ 夜間のみのおむつ使用
など、
年齢に関係なくおむつを使用している利用者様も多くいらっしゃいます。
ここで気をつけたいのが、おむつ内の環境です。
・蒸れやすい
・尿が長時間皮膚に触れる
・清潔を保ちにくい
これらが重なることで、尿道から細菌が入りやすくなり、膀胱炎につながるケースがあります。
特に女の子は尿道が短いため、注意が必要です。
家庭でできる予防とケアのポイント
専門的な医療ケアでなくても、日常の中でできる工夫はたくさんあります。
●今日からできること
・排尿後は前から後ろへ拭く
・おむつは濡れたら早めに交換
・蒸れやすい時期は通気を意識
・水分をこまめにとる
・「痛い」「違和感」の訴えを軽く流さない
そして、「様子を見すぎない」ことも大切です。
こんな時は、早めに相談を
・痛みが続く
・排尿を極端に嫌がる
・発熱や元気消失がある
・おしっこの色やにおいがいつもと違う
「これくらいで相談していいのかな?」そう感じる時こそ、
訪問看護や医療者に声をかけてください。
誰にでも起こる身近な問題
排尿時痛やトイレを嫌がる様子は、
どのご家庭でも起こり得る、とても身近な悩みです。
大きな病気でなくても、小さな違和感に気づき、早めにつなぐことが安心につながります。
訪問看護は、そんな「ちょっとした困りごと」に寄り添える存在です。
バナナの葉訪問看護ステーションでは、
千葉県の市原市・木更津市・袖ケ浦を中心に訪問を行っています。
「これって相談してもいいのかな?」と思うような小さなお困りごとでも、
どうぞ遠慮なくお話しください。
病気のことだけでなく、日々の暮らしの中で感じる不安や悩みにも、そっと寄り添える存在でありたいと願っています。
また、利用者様やご家族に寄り添うケアを一緒に届けてくださる仲間も随時募集しています。
訪問看護が初めての方でも、ブランクのある方でも大歓迎です。
私たちと一緒に、地域の“暮らし”を支えるチームの一員になりませんか?

