ターミナル期でもリハビリ? 「緩和リハビリ」とは
2026/05/18
訪問看護・在宅医療で大切にしたい“生活を支えるリハビリ”
「リハビリ」と聞くと、どのようなイメージを持つでしょうか。
・歩く練習
・筋力トレーニング
・体を動かして機能を回復させる訓練
こうしたイメージを持つ方が多いかもしれません。
そのため訪問看護や在宅医療の現場では、
「体力が落ちているのにリハビリをして大丈夫?」
「ターミナル期でもリハビリをする意味があるの?」
といった疑問の声を聞くことも少なくありません。
しかし実は、緩和ケアの場面でもリハビリはとても重要な役割を担っています。
それが「緩和リハビリ」です。
今回は、訪問看護の現場でも大切にされている「緩和リハビリ」について、
医療職の方にも一般の方にも分かりやすくご紹介します。
緩和リハビリとは
緩和リハビリとは、
病気による苦痛をやわらげながら、生活の質(QOL)を保つことを目的としたリハビリです。
一般的なリハビリでは
・筋力を回復する
・歩けるようになる
・機能を改善する
といった「回復」が目標になることが多いでしょう。
しかし、ターミナル期や緩和ケアの場面では目標が少し変わります。
大切なのは
・その人らしい生活を続けること
・できることを無理なく保つこと
・苦痛を少しでも減らすこと
つまり、生活を支えるためのリハビリなのです。
在宅医療では、
「どこまでできるようになるか」よりも
「どんな時間を過ごしたいか」が大切にされます。
緩和リハビリで行われること
緩和リハビリでは、体調や症状に合わせてさまざまな支援が行われます。
必ずしも「運動」をするわけではありません。
例えば次のような支援が行われています。
●痛みを和らげる姿勢の調整
ターミナル期では、体の痛みやだるさが強くなることがあります。
そのため
・クッションの使い方
・横になる姿勢の調整
・体に負担の少ない体位
などを整えることで、痛みを和らげることがあります。
訪問看護の現場では、
少し姿勢を変えるだけで表情がやわらぐ場面に出会うことも少なくありません。
●呼吸を楽にする体位
呼吸が苦しいときには、
・上体を少し起こす
・腕を支える
・楽に呼吸できる姿勢を作る
といった工夫を行います。
こうした体位の調整は、息苦しさの軽減や安心感につながることがあります。
●日常生活を続けるための動きのサポート
緩和リハビリでは、日常生活の動きも大切にしています。
例えば次のような動作です。
・ベッドからの起き上がり方
・トイレへの移動
・食事の姿勢
・椅子への座り方
・疲れにくい体の使い方 などです。
体力が落ちてくると、
「ベッドから起き上がるのがつらい」
「少し動くだけで疲れてしまう」
ということもあります。
そのため
・負担の少ない起き上がり方
・ベッド柵の使い方
・体の重心の使い方
などを一緒に確認しながら、
動作を少し楽にする工夫を行います。
体力が落ちてきた時でも、
少し工夫することで動作が楽になることがあります。
「自分でできること」を続けることは、利用者様の安心感にもつながります。
●生活環境の調整
在宅医療では、生活環境を整えることも大切です。
例えば
・ベッド周りの配置
・手すりや福祉用具の活用
・動きやすい生活動線
などを整えることで、
無理なく生活を続けやすくなります。
訪問看護や訪問リハビリでは、こうした環境調整を通して
利用者様とご家族の負担を減らす支援も行っています。
緩和リハビリのメリット
緩和リハビリには、さまざまなメリットがあります。
例えば
・痛みや苦しさの軽減
・動きやすさの改善
・呼吸の楽さの向上
・不安の軽減
などです。
また、それだけではありません。
緩和リハビリを通して
・自分でできることを続ける
・家族と食卓を囲む
・好きな場所に座る
・自分のペースで過ごす
といった、
日常の大切な時間を守ることにもつながります。
ターミナル期だからこそ、
「できること」を少しでも支える意味はとても大きいのです。
訪問看護と在宅医療で支える緩和リハビリ
在宅医療では
・訪問看護
・訪問リハビリ
・主治医
・ケアマネジャー
などが連携しながら支援を行います。
訪問看護では、利用者様の体調や症状を見ながら
・無理のない動き方の提案
・生活環境の調整
・家族へのアドバイス
などを行うことがあります。
例えば、
「この姿勢だと少し呼吸が楽ですね」
「このクッションの置き方だと腰が楽そうです」
といった小さな工夫の積み重ねが、
利用者様の安心につながることがあります。
在宅医療では、治療だけでなく
「暮らしそのもの」を支えることがとても大切です。
リハビリは“生き方”を支える支援
リハビリというと、
「体を鍛える」「回復を目指す」というイメージが強いかもしれません。
しかし、緩和ケアの場面では少し違います。
緩和リハビリは、
・苦痛をやわらげる
・動きやすさを保つ
・その人らしい生活を守る
ための大切な支援です。
訪問看護や在宅医療の現場では、
「今日はベッドから椅子に座れた」
「少し楽な姿勢が見つかった」
そんな小さな変化が、大きな安心につながる瞬間があります。
体を無理に動かすことではなく、
その人らしい時間を支えること。
それが、緩和リハビリの大切な役割なのです。
訪問看護や在宅医療では、利用者様の生活や思いに寄り添いながら、
「今できること」を一緒に見つけていく支援が大切にされています。
バナナの葉訪問看護ステーションでは、
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