訪問看護ではどんな相談が多い?実際によくある相談内容
2026/06/12
訪問看護という言葉は聞いたことがあっても、
「実際に何を相談できるのか分からない」と感じる方は少なくありません。
「医療処置を受ける人が使うサービス」
「病気が重い人だけが対象」と思われることもあります。
しかし実際には、訪問看護で寄せられる相談は、病気そのものだけではありません。
生活の中で感じる小さな不安や、
「これって相談してもいいのかな?」と思う内容が多くあります。
例えば、
・最近食欲が落ちている
・転びそうで不安
・薬の管理が難しい
・家族だけで介護するのが大変
といった相談も少なくありません。
訪問看護では、病気だけではなく、その人らしい生活を支える視点を大切にしています。
今回は、実際によくある相談内容について紹介します。
よくある相談①:薬の管理
在宅生活で非常に多い相談のひとつが、薬の管理です。
高齢になると、複数の病気を抱える方も多くなります。
その結果、薬の種類や回数が増え、管理が難しくなることがあります。
例えば、
・飲み忘れてしまう
・飲んだかどうか分からなくなる
・朝と夜を間違える
・古い薬が残っている
といったケースがあります。
特に一人暮らしや高齢夫婦世帯では、
確認する人がいないため、気づきにくいこともあります。
薬は、体調を整えるために必要なものです。
しかし、正しく飲めない状態が続くと、
血圧や糖尿病、心不全など慢性疾患の悪化につながることがあります。
訪問看護では、薬の管理状況を確認しながら、利用者様に合った方法を一緒に考えます。
例えば、
・お薬カレンダーを使う
・飲む時間を生活習慣に合わせる
・1回分ずつ分ける
・家族と共有方法を決める
など、
無理なく続けられる工夫を取り入れます。
「薬が多くて分からない」という悩みは、決して珍しいことではありません。
よくある相談②:転倒や歩行への不安
「最近ふらつくようになった」「転びそうで怖い」という相談も多くあります。
転倒は、在宅生活を続けるうえで大きなリスクです。
特に高齢者では、一度の転倒が骨折や入院につながることがあります。
また、転倒後に活動量が減ることで、筋力低下や寝たきりにつながるケースもあります。
転倒に関する相談では、
・夜間トイレが不安
・段差につまずく
・廊下が暗い
・足元がおぼつかない
といった内容が多く見られます。
訪問看護では、歩き方や立ち上がり動作だけではなく、自宅環境も確認します。
例えば、
・手すりの必要性
・家具配置の見直し
・動線の安全確認
・福祉用具の導入
など、転倒予防につながる提案を行います。
「まだ転んでいないから大丈夫」と思っていても、
不安を感じた時点で相談することが大切です。
よくある相談③:食事量や体力低下
「最近食べなくなった」「以前より元気がない」という相談も多くあります。
食事量の低下は、体力や筋力低下につながります。
高齢になると、食欲が落ちたり、調理が負担になったりすることがあります。
また、噛む力や飲み込む力の変化が原因になる場合もあります。
食事量低下によって、
・体重減少
・疲れやすさ
・活動量低下
・筋力低下
につながることがあります。
しかし、家族が毎日一緒に暮らしている場合、
少しずつ変化していると気づきにくいことがあります。
訪問看護では、
・食事量
・水分摂取
・体重変化
・食べやすさ
などを確認しながら、状態変化を見ています。
必要に応じて、栄養面の相談や他職種との連携につなげることもあります。
「少し痩せたかな?」と思う段階で相談することが、早めの対応につながります。
よくある相談④:認知症や物忘れへの不安
認知症や物忘れに関する相談も多くあります。
特にご家族から、
・同じ話を繰り返す
・約束を忘れる
・薬が管理できない
・怒りっぽくなった
という相談を受けることがあります。
認知機能の変化は、急に起こるわけではありません。
少しずつ変化するため、「年齢のせいかな」と見過ごされることもあります。
しかし、早めに気づくことで、生活しやすさを保てる場合があります。
訪問看護では、利用者様との会話や生活状況を通して、小さな変化を確認しています。
例えば、
・同じ質問が増えた
・生活リズムが乱れている
・物の置き場所が分からない
・日付感覚が薄れている
といった変化に気づくことがあります。
認知症は、ご本人だけでなく家族の負担にも影響します。
だからこそ、「まだ早い」と思う段階で相談することが大切です。
よくある相談⑤:介護する家族の負担
訪問看護では、利用者様本人だけではなく、ご家族からの相談も多くあります。
在宅介護では、家族が多くの役割を担うことがあります。
・食事の準備
・排泄介助
・通院付き添い
・夜間対応
こうした積み重ねによって、介護疲れにつながることがあります。
「自分が頑張らなければ」と無理を続けてしまう方も少なくありません。
しかし、介護する側の負担が大きくなると、心身の不調につながることがあります。
訪問看護では、利用者様だけではなく、ご家族の不安や負担にも目を向けています。
話を聞くこと、状況を整理すること、他サービスにつなぐことも大切な支援のひとつです。
現場で感じる「相談のタイミング」
訪問看護では、「もっと早く相談すれば良かった」という声を聞くことがあります。
多くの方が、「まだ大丈夫」「まだ使うほどではない」と考えます。
しかし、困りごとが大きくなってからでは、選択肢が限られる場合があります。
小さな違和感の段階で相談できると、生活を整える余裕が生まれます。
訪問看護は、問題が起きてからだけではなく、問題を防ぐためにも利用できる存在です。
病気だけではなく暮らしの悩みも相談できます。
薬、転倒、食事、認知症、家族の負担。
どれも、日常生活の中で起こりやすい悩みです。
バナナの葉訪問看護ステーションでは、
千葉県の市原市・木更津市・袖ケ浦を中心に訪問を行っています。
バナナの大きな葉のように、ご家族みなさまの不安や悩みをやさしく受け止め、
お一人おひとりの【暮らしの中で感じる不安】にそっと寄り添える存在でありたいと考えています。
「これって相談してもいいのかな?」と思うような小さなお困りごとでも、
どうぞ遠慮なくお話しください。
病気のことだけでなく、日々の暮らしの中で感じる不安や悩みにも、
安心してお話しいただける関係を大切にしています。
また、利用者様やご家族に寄り添うケアを一緒に届けてくださる仲間も、
随時募集しています。
訪問看護が初めての方でも、ブランクのある方でも大歓迎です。
私たちと一緒に、地域の“暮らし”を支えるチームの一員になりませんか?

